国税職員旅費不適切請求1,886万円!
くりき君 :金田一先生、やっぱり税務署の職員ってしっかりしてますよね。税務調査のときも、会社が用意した昼食は食べれないからと、わざわざ外にお昼を食べに行ったり。お昼ぐらいで、調査の結果が変わるとは思えないのに。昔、公務員は、エンピツ1本家にはもって帰らないとか聞いた事がありましたけど、本当にそうなんだなとか思いますよね。
金田一先生:本当にそうだといいんですけどね・・・・。
くりき君 :どういうことですか?
金田一先生:すこし古い話だけど、税関や国税局などの職員が、過去5年間で総額1,886万円に上る旅費の不適切な請求をしていたのは知っているますよね?
くりき君 :え〜。旅費の不正請求ですか。国税職員(公務員)が、不正請求したということは、税金を騙し取ったと言うことですか。いくら税金を徴収するのが仕事だからと言って、企業や個人から徴収した税金を、更に、国税職員が自分の財布に徴収するとは、いくらなんでも、徴収しすぎ(取りすぎ)ですよね!
金田一先生:確かにそうですよね。では、どうやって不正請求していたと思いますか?
くりき君 :空出張による架空請求ですか?
金田一先生:いえいえ、さすが国税局などの職員ですよ。もっと手が込んでいますよ。東京税関の課長は、通常料金で購入した航空券を払い戻した後、宿泊料込みのパック料金で買い直し、通常料金の領収書を使って5回にわたって旅費を申請していたそうです。そればかりか、運賃のほかに宿泊料も別途申請していたそうですよ。また、沖縄税関の課長補佐は、航空券を割引料金で購入し、通常料金で14回も請求していたそうですよ。
くりき君 :さすが、税関の課長。通常料金で航空券を購入し、領収書等の証拠を残した上で、それを払い戻し現金化し、格安パック料金で買い直し、領収書等のある通常料金で請求するという細かい技を使ってるんですね。きちんと、領収書等もあれば、なかなか分かりにくいですもんね。さすが、専門家、それだけでは飽き足らず、宿泊込みのパックで購入しておきながら、宿泊料もまた請求する、つまりホテル代の二重取りという荒業に出たわけですね。さすが、いつも、企業の脱税等の取り締まりにあたり、その手口を知り尽くしている国税職員は、手が込んだことをやりますね。でも、なんでバレちゃったんですか?
金田一先生:会計検査院の指摘を受けて発覚したようですね。
くりき君 :で、処分はどうなったんですか。
金田一先生:国家公務員法に基づく減給が9人、戒告が13人。各機関の内規による注意が91人。だそうですよ。
くりき君 :と言うことは、少なくとも(見付かっただけでも)113人が、旅費の不正請求に関与していたということですね。たぶん、本人は不正請求をしていなくても、管理責任等を問われた人もいるとして、仮に100人が不正請求をしていたとして、一人当たり約19万円ですか。結構な額ですね。でも、最も重い処分でも減給ですか?一般の会社で、従業員が旅費の不正請求を繰り返し会社に損害を与えたら、業務上横領で、懲戒解雇ですよね。普通。
金田一先生:・・・・・。
くりき君 :やっぱり、今回処分された国税職員が、将来いわゆるOB税理士になったら、同様の手口で旅費を水増しし脱税するように指南するんでしょうかね?
金田一先生:そんなことは、私が絶対に許しません。じっちゃんの名にかけて。
(2006・05・30作成)
墨田区の税理士栗城慎一のホームページ
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