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申告書出し忘れで罰金12億円!
くりき君 :金田一先生、うちの顧問先の会社が法人都民税・事業税の申告書を出し忘れていて、都税事務所から連絡があったみたいなんですよ。税金は、均等割の7万円だけだったんですが、それは、きちんと期限内に払っていた(納付した)のに、うっかり、申告書を出すのを忘れていたみたいなんです。そういえば、少し前に関西電力が、消費税の申告書を出し忘れて、約12億4千万円の無申告加算税を課された事件がありましたよね。関西電力は、それを不服として裁判で争っていたんですよね。この裁判の判決って、もう出たんですか?
金田一先生:その事件の判決なら、去年の9月に出ていますよ。ちゃんと、注意して新聞などに目をとおさなきゃだめですよ。
くりき君 :すいません。いつも東スポはよんでるんですけど・・・・。
金田一先生: ・・・・・。それはさておき、どんな事件だったか覚えてますか?
くりき君 :はい。確か、関西電力が、平成14年4月1日から平成15年3月31日までの課税期間の消費税及び地方消費税(以下「消費税等」)247億7850万9700円を、その納期限6月2日までに納付していたにもかかわらず、その申告書を法定申告期限である同日までに、提出するのを忘れちゃってた。ということでしたよね。そしたら、15年の9月30日付けで、所轄税務署長が、消費税等の額の5%の無申告加算税の賦課決定を行ったんですよね?247億7850万9700円の5%で、12億3892万5000円ですよね。
金田一先生:その通りです。で、判決は、どうなったと思いますか?
くりき君 :それは、もちろん、関西電力の主張が全面的に認められて、無申告加算税の賦課決定が取り消されたに、決まってるじゃないですか。そもそも、関西電力は、納期限内に消費税等の納付は済ませているし、申告書の提出忘れに気づいて税務署から指摘される前に自発的に申告書を提出したんですよね。そもそも、申告書の提出ミスも、脱税しようとか悪意があったわけでもなく、うっかり忘れちゃっただけですよね。人間誰でもうっかりミスってあるじゃないですか。それで、12億円も罰金を課すなんておかしいじゃないですか?国も、裁判官も、そんなに血も涙もない冷たい生き物じゃないですよ。
金田一先生:ふふふふふ。くりき君。世の中そんなに甘くはないですよ。この裁判で、裁判長は、「本件に適用された無申告加算税の税率5%は、関西電力の期限内の納税申告書の提出義務違反に比して重きに過ぎるということもできない」などとして、関西電力の請求を棄却したんですよ。関西電力も控訴を断念したようですね。
くりき君 :ほ・本当ですか?うっかりミスで、12億円も払わなければならないんですか?な・な・な・なぜですか?
金田一先生:一言でいうと、期限内申告は申告納税方式という納税手続きの根幹を成す重要な義務であり、たとえ、期限内に納付を済ませたとしても、関西電力の期限内申告義務違反は重大であり、無申告加算税の賦課決定は、無申告加算税を定めた法の趣旨に反するものではない。ということのようですね。
くりき君 :で、でも、12億はいくらなんでも、高すぎませんか?
金田一先生:その点に関し、裁判長は、無申告加算税の額は12億3892万5000円であり、高額であることは関西電力の主張どおりであるが、無申告加算税の税率(5%)がは、関西電力の期限内申告義務違反に比して重すぎるということはないとして、関西電力の主張を退けたようですね。
くりき君 :そんな〜。申告書の提出を忘れた担当者とかはどうなっちゃうんですか?金田一先生?
金田一先生:そ・そこまでは分かりません・・・・・。
くりき君 :何とかしてあげてください。金田一先生。じっちゃんの名にかけて。
(2006・05・30作成)
墨田区の税理士栗城慎一のホームページ |
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